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図−2 全体組立図

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図−3 シリンダブロック

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図−4 台板

して、耐面圧強度となじみ性の向上をはかっています。
(4)ピストン
ピストンは強度が高く冷却性能にすぐれた一体形ノジュラ鋳鉄ピストンを採用しています。
ピストンリングはガスタイトリングをトップに配した3本のコンプレッションリングと、コイルエキスパンダ付オイルリング2本で構成されています。
ブローバイの防止と適正なオイルコントロールをはかっています。
(5)連接捧(図−5)
連接俸は炭素鋼型鍛造品で、大端部は斜割り構造とし、合せ面にはセレーションを設けて剛性の増大をはかっています。
小端部は、なじみ性・耐久性にすぐれたバックメタル付きの鉛青銅ブッシュを採用しています。
(6)シリンダライナ(図−6)
シリンダライナは耐摩耗性に優れた特殊鋳鉄品で上部は高い爆発圧力に耐えられるよう十分肉厚とし、ロングストローク化による変形を小さくするために3点支持方式を採用しています。
(7)シリンダヘッド(図−7)
シリンダヘッドは剛性の高い斜めリブ構造とし、材質には高強度で熱伝導率の高いCV(Compacted Vermicular)鋳鉄を採用しています。
構造解析に基づく理想的な形状と、効果的な冷却方式によって、機械的変形と熱応力を低減させています。
(8)吸排気弁(図−8)
吸排気弁は弁箱式を採用し、シート面の耐食性・耐摩耗性の向上をはかるために、吸排気弁棒および吸排気弁座にはステライトを盛会しています。
シート当たりの向上、温度分布の均一化による耐久性の向上をはかるため、吸排気弁とともにバルプローテータを採用しています。
(9)始動弁(図−9)
熱影響を低減させる目的で、始動弁に浅差し形を採用し、耐久性を向上させています。
(10)燃料噴射系
燃料噴射系は低燃費化をはかるため、高圧型の燃料噴射ポンプと応答性の良いミニマス型の噴射弁を採用しています。更に、噴射率の増加と噴霧の微細化による燃焼改善をはかるため、噴孔部を特殊加工した燃料弁ノズルを採用しています。

 

 

 

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